どこもかしこも極東アジア頼み

こんな寂しいblogにエロコメントspam(現在は削除済み)ワロタw


えー。皆様お暑い中お疲れ様です。久しぶりに日記を更新してみました。
その原動力になったのは(おそらく)初のTB。
(気付くのが遅かったのは「こんなblog界の極北の自分の日記が他人に取り上げられる」という想定をしていなかったからですw)


やっぱりダメか日本の家電メーカー - Railsで行こう! ( id:elm200:20090805:1249422691 )


ということで、TB元の記事を読ませていただいたのですが…現在自分も名古屋近辺の製造業である某社に勤めているので本当に人ゴトではありません。製造業といっても家電ではありませんが。


実は私の勤めている会社は2ちゃんねらに嫌われる某業界に属しています。(名古屋の会社が多くて、2ちゃんねらに嫌われる…がヒントです。あえてボカしていますが…分かりますよね)
「意外にコストがうるさいように見えて、金を出すときはドーンと出す」というのが我が業界のお客様です。
ひとえにお客様の金回りが良いというのも有るのですが、業界自体「不況に強い」と言われていました。不況が庶民(私も庶民ですが)の心を我が業界に向わせると。
その「不況に強い業界」のおかげで、その業界に特化した製品がひどいものでなければちょっと強めの価格設定でも問題ありませんでした(値段に応じたフォローはしますので)。


ですが、ここんところの不況は正直「不況に強い」某業界も激震状態です。
不況…つまり庶民の財布が固ければ、その庶民相手の商売は打撃を受けるんですが、それでも前述のとおり今までは某業界は乗り切ってきたわけです。
ところが、この不況(違う要因もあるのですが)が「我々のお客様の絶対数」を減らしていった為、必然的にこの業界にも今までありえなかった価格競争の嵐が吹き荒れることになりました。
基本的には樹脂(プラスチック…ABSやらポリプロピレンとかね)成型品なんかは金型から成型に至るまで中国か韓国に持っていくのが当たり前になりました。
この業界はお客様の力があまりにも絶対的(お金を確実に出してくれますからね!)なので、納期優先、つまり短納期が当たり前だった為、かなりの部品が国内生産だったのですが、それも価格攻勢には勝てないといった状態です。
ちなみに樹脂成型物関連は最近中国より韓国が多いですね、ウォン安の影響だと思いますが。


このように、かなり恵まれたまるで「ラストリゾート」のような某業界でもこうですから、コモディティは想像に余りあります。


ただ、電気回路(プリント基板の実装まで)関連に関しては、短納期を極東アジア各国に要求するのには無理があるようで、国内のメーカを使っていますが、それももう時間の問題のような気がしています。


本当に日本の製造業は大丈夫なのでしょうか…。