ジェイコム(2462)祭り備忘録

ジェイコム日中足



今後の祭りのために残しておきます。


みずほ証券発注ミス、巨額損失の可能性…市場は大混乱」(Yahoo!News:読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051208-00000015-yom-bus_all

 東証などによると、みずほ証券は、同日午前の取引開始直後、ジェイコム株の売買注文の入力を誤り、1株61万円で1株の売り注文を出そうとしたが、実際には、1株1円で61万株の売り注文を出してしまい、誤入力の警告も見落とした。

 ジェイコムの発行済み株式総数は1万4500株しかなく、売り注文の株数はこの42倍に相当する。


「<みずほ証券ジェイコム株「1円」誤発注 損失270億円」(Yahoo!News:毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051208-00000120-mai-bus_all

みずほ証券は誤発注後、すぐに約47万株を買い戻したとみられるが、それでもジェイコムの発行済み株式数を大きく上回り、同株を買った多くの投資家には実際には行き渡らない可能性が高い。このため、同証券はジェイコム株式の代わりに現金で支払うことになるとみられる。


最大で14万株(それでも発行済み株式総数の約10倍って…)の株をどこかから借りてくる必要が生じる。
…ってそんなにも株券自体が存在しないので、多分「フェイル」となり、「バイイン」が行われる可能性が非常に高い。


「フェイルとは」(日本証券クリアリング機構)
http://www.jscc.co.jp/japanese/seisan/shousai_08.html
(以下引用:一部省略アリ)

 渡方参加者が、やむを得ない事由によって決済日の渡方証券決済時限までに有価証券の引渡しを行わなかった場合を、フェイルといいます。

 この場合、当社ではフェイルとなった銘柄の受方参加者(=被フェイル参加者)を確定させた上で、当該有価証券及びこれに対応する決済代金の授受を翌日に繰り越し、その繰越し分は、繰り越された日を決済日とする売買取引の決済と再ネッティングしたうえで授受することとなります(業務方法書第62条)。

 ただし、決済日の遵守及びフェイル発生を抑止する仕組みとして、フェイルを起こした参加者に対してはペナルティー(遅延損害金等)を課すこととしております。

 なお、フェイルは、以下3つの場合のいずれかにより解消します。


(1)繰り越された日の受渡決済による解消
(2)再ネッティングによる解消
(3)バイイン実行に伴う解消


誤解を恐れずに自分が理解した内容だと「渡方(=売り方=今回はみずほ証券)」が株を「受方(=買い方=みずほ証券以外の株屋)」に受渡期日(4営業日)後に渡せないとフェイルになり、(明らかに受け渡しする株の量が多いので)上述の(1),(2)はで解消できず結局バイインになるのでは?と推定される。


「バイインとは」(日本証券クリアリング機構)
http://www.jscc.co.jp/japanese/seisan/shousai_09.html

 被フェイル参加者は、被フェイルとなった日(当初の決済日)の翌日の渡方証券決済時限を越えて当該被フェイルが継続している場合、当社に対して、当該被フェイルに係る有価証券の買付け及び引渡し(「バイイン」といいます。)を請求することできます。このバイイン請求は、当初の決済日の翌営業日以降(13時30分〜14時30分)に行うことができます。

 当社は、バイイン請求日から起算して4営業日目の日までに当該バイイン請求の対象である被フェイルポジションが解消されないときは、バイインを実行し、当該バイインに要した費用をそのポジションにかかるフェイル参加者に請求します。


これまたあえて自分なりに解釈すると「受方(=フェイルを受けた方=買い方=みずほ証券以外の株屋)」がまだフェイル状態になっていると、受方が日本証券クリアリング機構に「株券が届かないから、株券の買い付けに対する対価を出せよゴルァー」と請求するのがバイインで、このバイインでかかった金額は日本証券クリアリング機構から「渡方」へ請求される。